普通の本を読んでてもつまらない!
人生に変化や刺激をくれる本が読みたい!
そんな人に贈る、ちょっと刺激的なおすすめの本を5つ紹介します。
- エレンディラ / ガルシア・マルケス
- マリファナ青春旅行 / 麻枝 光一
- 快楽主義の哲学 / 澁澤 龍彦
- 変身 / フランツ・カフカ
- 自分のアタマで考えよう / ちきりん
- まとめ 刺激的な読書体験をしよう!
エレンディラ / ガルシア・マルケス
筑摩書房より
コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの異色の短篇集。“大人のための残酷な童話”として書かれたといわれる6つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収める。
マジックリアリズムの旗手、コロンビアの作家ガルシア・マルケスの短編集。
マジックリアリズムはラテンアメリカ文学作品で多く見られる表現手法で、現実と幻想が綯い交ぜになったような不思議な雰囲気が特徴の作風です。
「エレンディラ」はいくつかの短編で構成されており、マジックリアリズムの持ち味が遺憾なく発揮されています。
ガルシア・マルケスの代表作品「百年の孤独」になると、世界観が壮大過ぎるし、構成が複雑すぎるし、名前もごちゃごちゃになって、何が何やらわからなくなります。
「エレンディラ」は構成も比較的わかりやすく、マジックリアリズムの持ち味を楽しむことができておすすめです。
マリファナ青春旅行 / 麻枝 光一
「マリファナを吸ってなぜ悪いんだ」煙に誘われ、僕は退屈な日本にサヨナラを告げた。タイ北部の秘境「黄金の三角地帯」、ヒッピー世界三大聖地のひとつネパールのカトマンズ、激しい内戦下のトルコ…。行く先々で手に入れた多種多様なドラッグがもたらす幻想と出会い。十九歳の初体験以来、放浪を続けた青春の旅行記、アジア・中近東編。
タイトルが怪しすぎますが、正統派の青春旅行小説です。
世界各地でマリファナと関わりながら旅行するというもので、あっさりした書き味ながらも、胸をときめかせるエピソードにあふれた小説。
青春旅行小説といえば沢木耕太郎の「深夜特急」が有名ですが、個人的には本作品のほうが旅行小説のワクワク感や青々しさは勝っていると思っています。
この作品を読んで胸が熱くなったり、世界を旅してみたいと思わない若者はいないはず。
*言わずもがなですが、ドラッグに手を出してはダメですよ!!
快楽主義の哲学 / 澁澤 龍彦
文集文庫より
人生に目的などありはしない―すべてはここから始まる。曖昧な幸福に期待をつないで自分を騙すべからず。求むべきは、今、この一瞬の確かな快楽のみ。流行を追わず、一匹狼も辞さず、世間の誤解も恐れず、精神の貴族たれ。人並みの凡庸でなく孤高の異端たれ。時を隔ててますます新しい渋沢龍彦の煽動的人生論。
主にフランス文学の翻訳や評論で著名な澁澤龍彦。
「快楽主義の哲学」は彼の考える理想の人生論が集約されている本です。
澁澤龍彦というと、ちょっと怪しげなエロ・グロ系の思想家というイメージかと思います。
実際に「快楽主義の哲学」もそのイメージを貫いたような内容になっていますが、不思議と心の純粋な部分に響くフレーズが多々あります。
人間が本来持っている欲求や情動を包み隠すことなく生きることが出来たらどれだけ良いだろうか。
普段は隠しているそんな感情や思考を暴いてくれるような本です。
変身 / フランツ・カフカ
新潮文庫より
ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか…。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。
フランツ・カフカの「変身」は有名ですが、やっぱり非常に考えさせられるテーマを持った名著だと思います。
個人的な解釈としては、「自分とはなにか?」という現代まで続いているテーマを鮮明に問いかけた作品だと思っています。
自分を自分たらしめているものは何か?
もし自分が自分でなくなったらどうなるのか?
アイデンティティをめぐる不安と葛藤
冷静な文体で考えさせられる文章は今も色褪せませんね。
自分のアタマで考えよう / ちきりん
ダイヤモンド社より
月間100万PVを誇る人気ブログ「Chikirinの日記」の筆者が、ユニークな記事を生み出す独自の思考法を初公開。「知っていることと考えることは全く別もの」といった知識と思考の関係と、「最初に決めるプロセスを決める」「縦と横で比較する」「判断基準はシンプルは一番!」など9つの考える技術を解説する。
本書はこれまで紹介してきた小説とはすこし毛色が違いますが、刺激度は非常に高いです。
これまでいかに自分の脳みそを使って生きてこなかったかについて、嫌になるぐらい痛感させられます。
自分のアタマ使って生きないとダメだなと思わされる本です。
まとめ 刺激的な読書体験をしよう!
人生に変化や刺激をくれる本を5つ紹介してきました。
読書をしていると、ときに自分の価値観を大きく揺るがす本と出会うことがあります。
自分の人生に影響を与えるような本は貴重です。
限られた人生の期間に、どれだけそんな本に出会えるでしょうか?
すぐに役立つノウハウが書かれている本も良いですが、人生の根幹を揺るがしてくれるような刺激的な本を読むのも魅力的だと思います。