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一度は読むべき!海外の純文学おすすめ作品10選

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最近は家にいる時間が長く、本をサクサク読んでます。

 

社会人になってからビジネス書籍や歴史関係の本を読むことが多くなりましたが、定期的に骨太な純文学作品も読むことも大事だと思っています。

 

長らく多くの人に読まれてきた文学作品は根源的なテーマを題材にしたものが多く、そのような作品を読むことで人間の持っている感性や感情について再確認できます。

 

日本の著名な文学を読むのもいいですが、海外文学もぜひ読むべきです。

海外の純文学作品には、作者が育った地域特有の個性があり、なおかつ時代や場所を超えて多くの人に読まれる普遍性があります。 

 

今回は一度は読むべき海外の純文学作品おすすめ10選をご紹介します。

 

ナイン・ストーリーズ / J・D・サリンジャー

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

 

新潮文庫より

バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳いでいき、中に入ると豚みたいにバナナを食べ散らかすバナナフィッシュ。あんまりバナナを食べ過ぎて、バナナ穴から出られなくなりバナナ熱にかかって死んでしまうバナナフィッシュ……グラース家の長兄、シーモアの謎の自殺を描く「バナナフィッシュにうってつけの日」ほか、九つのケッ作からなる自選短篇集。

 

ライ麦畑でつかまえて」が有名なサリンジャーの短編集。

サリンジャーの作品は独特の世界観で構成されていますが、しつこさがなくて爽やかな読後感があります。

 

特に短編集はサクサク読めて、サリンジャーを始めて読む方にはおすすめ。

ナイン・ストーリーズに収録された作品は、どれも不思議なテイストが読んでいて楽しいです。

 

肉体の悪魔 / レーモン・ラディゲ

肉体の悪魔 (新潮文庫)

肉体の悪魔 (新潮文庫)

  • 作者:ラディゲ
  • 発売日: 1954/12/14
  • メディア: 文庫
 

「BOOK」データベースより

第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく…。

 

早熟の天才ラディゲが、弱冠17才のときに発表した作品。

なんとも恐るべき才能、おませさんすぎる。

 

フランス文学らしいテーマの本作ですが、この内容をティーンエージャーが書いたという迫力にただただ圧倒されるばかり。

作品に年齢は関係ありませんが、「肉体の悪魔」はラディゲの早熟な才能の凄みを感じる作品です。

 

エレンディラ / ガブリエル・ガルシア=マルケス

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

 

筑摩書房より

大人のための残酷物語として書かれたといわれる中・短篇。
「孤独と死」をモチーフに、大著『族長の秋』につらなるマルケスの真価を発揮した作品集。

 

南米マジック・リアリズム文学を代表する作家、ガルシア・マルケス

ガルシア・マルケスの不思議な世界観が大好きで、特に短編集はマジック・リアリズムの中毒性と読みやすさのバランスがちょうどいい。

 

西欧圏の文学作品とは異なる雰囲気が、なんとも怪しげで魅力的。

土着的な生活・風習のなかに幻想的な物語を見出す作風はやみつきになります。

 

老人と海 / アーネスト・ヘミングウェイ

老人と海 (新潮文庫)
 

新潮社より

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく……。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

 

マッチョでハードボイルドなイメージのヘミングウェイ

私は高校生のときに「老人と海」を読みましたが、しばらくの間「サメの肝油」というパワーワードの虜になっていました。

 

エネルギッシュな物語そのものの力強さと、作品全編に漂うなんともいえない哀愁がある作品。

ストレートな文学のエンターテイメント性がある作品で、いつ読んでも色褪せない魅力があります。 

 

異邦人 / アルベール・カミュ

異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)

  • 作者:カミュ
  • 発売日: 1963/07/02
  • メディア: 文庫
 

新潮社より

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。

 

一般常識や固定観念に疑問を覚える、反抗的・中二病的な年頃になったときに読むとドハマリする作品のうちの一つ。

 

主人公のムルソーは他者と感情や思想を分かち合うことなく、淡々と物語が進んでゆきます。

世間から理解されないムルソーの思想や言動に、不思議と共感を覚えるところが本作のポイント。

 

「太陽が眩しかったから」というセリフだけでご飯三杯ぐらいいけちゃう。

薄皮一枚を隔てて隠されているだけの、人間誰しもがもつ不合理な部分を暴き出してくれる作品です。

 

車輪の下 / ヘルマン・ヘッセ

車輪の下(新潮文庫)

車輪の下(新潮文庫)

 

新潮社より

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする……。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説。

 

ピュアな少年の葛藤が心に刺さる本作。

多感な少年ハンスの社会制度に対する真っ直ぐな反骨心は、誰もが子供の頃に抱いた感情として共感できます。

 

「なんのために勉強するんだろうか?」

「誰かに敷かれたレールを歩く人生でいいのだろうか?」

 

少年から大人になる過程で生じる、疑問と葛藤を見つめる物語。

大人になってから改めて読むと、社会や制度のしがらみに慣れてしまった自分を見つめ直すいいきっかけになります。

  

変身 / フランツ・カフカ

変身 (角川文庫)

変身 (角川文庫)

 

「BOOK」データベースより

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか…。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。

 

一般常識や固定観念に疑問を覚える、反抗的・中二病的な年頃になったときに読むとドハマリする作品のうちの一つ。(2回目)

 

朝起きたら虫になっていたザムザ、自分の存在とは一体なんなのか。

自己のアイデンティティをどう認識するかは、現代の誰もが関心のあるテーマです。

 

自分が自分であるという自己認識は、じつは危ういバランスのうえに成り立っているのではないか。

淡々と描かれる「変身」の文体は、色んな解釈や思考を促してくれます。

 

存在の耐えられない軽さ / ミラン・クンデラ

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

 

「BOOK:データベースより

本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。

 

本作は最近になって読んだのですが、完成度の高さに感動しました。

プラハの春という時代背景のなかで、登場人物が繰り広げる物語の展開が完璧に調和した素晴らしい作品。

 

恋愛と人生いう、人類が探求し続けている普遍のテーマの最高傑作。

文学史上最も美しく、儚い恋愛小説だと思っています。

 

蝿の王 / ウィリアム・ゴールディング

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)

 

「BOOK」データベースより

未来における大戦のさなか、イギリスから疎開する少年たちの乗っていた飛行機が攻撃をうけ、南太平洋の孤島に不時着した。大人のいない世界で、彼らは隊長を選び、平和な秩序だった生活を送るが、しだいに、心に巣食う獣性にめざめ、激しい内部対立から殺伐で陰惨な闘争へと駆りたてられてゆく…。少年漂流物語の形式をとりながら、人間のあり方を鋭く追究した問題作。

 

SF的な舞台設定ですが、描かれるテーマとメッセージは正統派純文学。

 

だんだんと崩壊してゆく少年たちの理性と秩序。

人間の精神や社会性は、動物的な本能に抗うことはできないのか。 

 

人間のあまり見たくない部分を暴くことも、純文学の役割の一つ。

心にザラッとしたものが残り、人間の醜い部分を認識される作品です。

 

イワン・デニーソヴィチの一日 / アレクサンドル・ソルジェニーツィン

新潮社より

1962年の暮、全世界は驚きと感動で、この小説に目をみはった。当時作者は中学校の田舎教師であったが、その文学的完成度はもちろん、ソ連社会の現実をも深く認識させるものであったからである。スターリン暗黒時代の悲惨きわまる強制収容所の一日を初めてリアルに、しかも時には温もりをこめて描き、酷寒(マローズ)に閉ざされていたソヴェト文学界にロシア文学の伝統をよみがえらせた芸術作品。

 

なんとも言えないタッチで描かれる収容所での日常風景。

 

ソ連の人々(今のロシアの人々)がどんな環境・文化のもとで日常を過ごして、どんな考えを持って日々の生活を送っているのか。

本作は、その一端を垣間見ることができる作品です。

 

ロシア文学は独特の雰囲気がありますが、本作は比較的近年に発表された作品。

社会主義国家というなかなか理解しづらい文化・環境下で、本作は人間精神のあり方について果敢に疑問を投げかけています。

  

まとめ

海外の純文学作品は名作も多く、様々な視点や気づきを与えてくれます。 

色んなジャンルに織り交ぜて、ときには純文学を読んでみてはいかがでしょうか?

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