仕事で英語を使う機会は、今後どんどん増えてきます。
日本人口の年齢構造を考えると国内市場は確実に縮小してゆくので、海外市場をねらう日本企業が多くなることは間違いありません。
これからの時代において、ビジネス英語を使える人は全ての職種でキャリアップの可能性が拡がります。
逆の言い方をすれば、ビジネス英語を使えない人は仕事の選択肢がかなり狭まってしまう可能性があります。
この先の時代変化を見据えて、英語を勉強する必要性があることは誰もが分かっているはず。
しかし仕事で忙しい毎日を過ごしていると、なかなか英語を勉強する習慣が身につかないのではないでしょうか?
社会人の英語学習は、限られた時間でいかに効率よく勉強するかがポイント。
英語スキルを4つに分けて、勉強の優先順位とおすすめの勉強方法を紹介します。
リーディング
リーディングは最優先
リーディングは英語学習の基本。
英語の基本的なルールや表現は、リーディングを勉強すればだいたい網羅できます。
ビジネスシーンでも、英語のメールや文書を読めればだいたいなんとかなります。
そのため、リーディングスキルは最優先で勉強しましょう。
文法・英単語をコツコツ学習しよう
大学受験レベルの文法・英単語を理解できれば、たいていの文章は理解できます。
特にビジネスシーンではアカデミックな表現を使う機会が多いため、大学受験用のテキストで学習することがおすすめ。
大学受験のときに使った参考書があるなら、もう一度見直してみましょう。
ちなみに私の場合、文法はNext Stageを使っていました。
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英単語はターゲットを使っていました。
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文法や英単語を覚えるのは地味な作業ですが、ここは近道がないと思います。
コツコツ、毎日少しずつでも継続して学習することが大切。
英語の文章を日々読もう
英語の文章に慣れることも大事です。
最も良い方法は、仕事で英語メールのやり取りをすること。
仕事で英語のメールを使う機会がなければ、英語のニュースを読む習慣もおすすめ。
SmartNewsというニュースアプリには、World Newsという英語チャンネルがあります。
World Newsは好きな海外メディアのチャンネルを選択して、自分に興味のある英語のニュースを定期的に読むことができます。
文法や単語をコツコツ勉強して、日常的に英語の文章に触れることが、ビジネス英語を効率的に習得するポイント。
ライティング
ライティングは英語理解の試金石
ライティングで能動的に英語を発信する機会があれば、学習効率もぐんぐんあがります。
リーディングで基本を押さえ、ライティングで自分の理解度を確認するイメージ。
英語のメールで問い合わせができるようになると、自分が必要な情報を能動的に入手できるようになります。
リーディング・ライティングのスキルがあれば、ビジネスシーンの70%ぐらいは問題なく対応可能。
メールを出そう
ライティングに最適な学習方法は、誰かとメールのやりとりをすること。
相手からのレスポンスによって、ライティングを改善・工夫することができます。
ライティングは、基本的にリーディングで得た知識をどうやって組み立てるかだけの問題。
メールは自分が伝えたいことを、英語のルールの中で組み立てるテストとして最適です。
Gmailでメールをつくると、文法やスペルミスもチェックしてくれるので便利。
ただしメールの内容が自分が意図したものになっているかどうかの確認は、相手からのレスポンスを見るのが一番はっきりします。
どうやってメールを出す機会を作るか?
仕事でメールを送る機会があるのがベストですが、別に仕事外のメールでも全然問題ありません。
Language exchange目的のペンパルをつくるとか、あとはWhatsAppのようなアプリでメッセージをやりとりすればオッケー。
ただし、できれば長文のメッセージをやりとりするようにしましょう。
自分が伝えたい内容が文法・単語の知識に加えて、文脈として成立するようになるには、ある程度の長さの文章をつくる必要があるためです。
有料の文章添削サービスなんかもあるけど、そこまで必要あるのかは疑問。
スピーキングの発音やイントネーションは対人学習が有効だと思いますが、ライティングは有料サービスを使わずとも問題ないです。
リスニング
リスニングは中級者以上から
営業職やサービス業のような、対面して英語を話す機会があるなら欲しいスキル。
どうしても文章で伝わらないことや、細かなニュアンスの確認には会話が必要になる場合があります。
とは言うものの、特定の職種でなければ優先度は低め。
そもそも対面で英語を話すような職種を目指している人以外は、ビジネスシーンではリスニングスキルが必要となる機会は多くないです。
リーディング、ライティングがけっこう身についてきて、より上を目指すなら取りかかってみるかなぐらいの感じでオッケーです。
ネイティブにこだわらない
ビジネス英語とネイティブ英語は違います。
よくあるリスニング学習の間違いは、ネイティブレベルを求めることです。
いきなりネイティブレベルのスピードやボキャブラリーに対応できるわけないですし、そもそもビジネスシーンでは色んな国の人と会話をすることが目的です。
なので、ネイティブと会話ができるようになることをゴールにしてはダメです。
ヨーロッパとかアジアとか、色んな国の人の英語をまんべんなく聞くほうが効率的。
リスニングの勉強方法
色んな英語の会話を聞くのがいいと思いますが、ポイントは自分が興味を持てるかどうか。
自分の好みに合った内容のものを聞くほうが飽きずに、長く継続しやすいです。
おすすめはTED。
いろんな国の人の英語が聞けるし、興味深いテーマも多いです。

あとは、YouTubeで気に入ったチャンネルを見つけるのもいいですね。
適当にPopular videoとか検索したら、おもしろい動画がいっぱい出てきます。
スピーキング
後回しでOK
英語学習のゴールはペラペラ話せることかもしれませんが、ビジネス英語ではスピーキングは後回しでOK。
ビジネスシーンでは上級者でなければ、スピーキングスキルを必要とするシーンは極稀です。
なによりも、効率よくビジネス英語を習得するという視点において、スピーキングはハードルが高いスキルです。
勉強方法が一番むずかしい
スピーキングだけは、対面じゃないとなかなか学習が難しいです。
そのためスピーキングを学習したいとなると、どうしても英会話とかになりがち。
お金もかかるし、時間も取られるし、けっこう気合が入ってないと学習が難しい。
本気で英語を使って仕事をしたいのであればいいですが、最初にスピーキングから勉強をするのはなかなか大変だと思います。
おすすめアプリ
どうしてもスピーキングをひとりで学習したいならば、ELSA Speakというアプリがおすすめ。
Elsa Speakがどういうものか気になる方は、下記の記事をご参照ください。
あとは、Phonicsで発音を学ぶとかぐらいですかね。
スピーキングのひとり学習は限界があるので、最終的には対面学習が必要です。
まずはリスニングから、英語の音に慣れることから始めるのが良いと思います。
まとめ
今回は英語スキル別の勉強方法について、優先順に紹介しました。
社会人の英語学習はいかに効率よく、コツコツ継続できるかがポイントです。
時間がない人は、リーディングだけでも勉強を継続しましょう。
習慣化できていれば、いつか大きな成果に繋がります。
無理せず、隙間時間で英語学習をコツコツ続けましょう!